アンテナよし

SMAPSMAPであるのは、草なぎの存在所以なのだ、と改めて思いました。

◎ジャニーズにはいくつもグループがあれど、
メンバーが全員、主役を張れるのは、未だにSMAPだけとゆーのが、
草なぎとゆー存在の特殊性で。
今なら嵐の方が、人気も売上も上なのは明確ではありながら、
大野は主演ドラマを2つやっても未だ「事務所の力でやらせてもらってる感」が抜けず、
相葉はまだ志村どうぶつえん園止まりで、
結局、人気グループではあっても、SMAP的なある種のスーパーグループ足り得ていないわけで。

◎ジャニーズ・グループの場合、基本は
赤系の人(トシちゃん〜モックン〜ニッキ〜諸星〜中居〜亀梨)
青系の人(マッチ〜ヤックン〜ヒガシ〜大沢〜キムタク〜赤西)
の2トップで、
それ以外のメンバーには
「このグループは○○と××のツートップなんだから、YOU達は自分で自分をどーするか、ちゃんと考えないとダメだよ」
とゆー哲学が浸透しているわけですが、
SMAPの場合、I女史と言われるマネジャーが、一人ずつ売ってゆくヴィジョンを最初から持ってて、
稲垣(二十歳の約束)〜木村(あすなろ白書)〜中居(いいとも)〜香取(未成年)〜草なぎ(いいひと。)
と、売ってく順番も決めてた(最初が稲垣、ってのがポイント)のがすごいなと。

◎で、草なぎは「いいひと。」までは、他のジャニーズグループと同様、
一人のヘタレキャラに過ぎなかったわけだが、
I女史はその中で、草なぎを「SMAPの運動神経担当」にしたんだよね。
なんかアクロバティックなことをやる時は、草なぎに回して。
実際はキムタクや森くんの方がうまくやれんのかもしれないけど、
草なぎをその役にすることで、一本立ちするまで、グループ内での存在価値をつけてて。

◎で、ドラマや映画の現場では、
脚本も、別に主人公がみんなイケメンのヒーローなのばかりじゃないわけで、
草なぎのような、別にカッコイイわけじゃないけど主役張れる、って存在は貴重で。
そーゆー存在の役者といえば、
吉岡秀隆のよな子役上がりか、緒形直人のよーな2世か、小劇団出身か・・・になるわけですが、
アイドルでそーゆー存在だと、動員も見込めるわけで。

◎で、その行き着く先の象徴が「地デジ大使」だったと。

◎あと、草なぎが重要なのは、SMAPの音楽面における「声」で。
例えば、ある1つの曲をユニゾンで、同じアレンジ・同じミックスで、
SMAP、嵐、V6、NEWS、KAT-TUN関ジャニ
に歌わせたのを聞いたとして、
V6、NEWS、KAT-TUNあたりは、正直聞いても、どれがどのグループかわかる自信がないが、
たぶんSMAPはわかるんですよね。
それは、草なぎの柔らかい声と、香取の張った声が、アクセントになってて。

◎昔、「SPA!」で、6人時代のSMAPの特集をやってて、
6人のインタヴューで、どーゆー文脈だったか忘れたが、草なぎが、
「そーゆー時、僕らは死ぬしかないんですよ」
みたいなことを突然言ってて、他のメンバーに「何も死ぬこたぁないんじゃね」とたしなめられてたんだが、
それで「あー、やっぱグループにヘタレキャラで入れられると、こんなに思い詰めちゃうんだなぁ」と思った記憶があるが、
15年くらいたった今も変わらないんだなぁ、
とゆーのが、今の印象。