PRIDE海外進出の可能性その3

我ながら企画倒れを認識したので、とっととイマ書きたいことだけを書いて、このシリーズを終わらせたい。


経済を成す交換・マルクスの「交通」の概念は、共同体と共同体の間に生ずるもの。
塩はあるけど鉄はない共同体と、塩はないけど鉄はある共同体があって、初めて塩と鉄との交換が生じるわけで、これが経済なんだと。
塩も鉄もなんでもある共同体では、そうした交換による代謝もなるなるんだろう。


これを援用すれば、ある格闘技団体が他の団体より自らの優位を示すのは、選手の交換によって証明されるものだと。
他団体のトップを連れて来ては、自分とこの選手を当てて負かせて、自らの優位を主張すると。
で、それは延々にそれを続ける、塩も鉄も全てを手に入れないと気がすまない帝国主義に帰結するだろうと
(よく菊地なるあなもPRIDEを帝国主義に喩えるけど。)



で、何かを作る生産活動を「交換」の視点から見ると、
生産とはすなわち素材を交換して新たな価値を持つものに変形することであるが、それは同時に廃棄物を生み出す。
で、交換の視点からすれば、廃棄物は再処理され循環しなければならないが、資本制工業社会では一般に廃棄物は無視して考えられ、それが現代に環境問題を生んだのだと。
で、またしても格闘技界に援用するなら、勝者が価値を持つと同時に、敗者も再度つかわれるべきなのだが、今では一般に敗者は使い捨てである。






そんなこんなで僕が言いたいのは、
もういい加減みんな手を組めと。
そんな覇権主義帝国主義をやってる場合じゃないだろと。


つまるところ、
「だから谷川は、桜庭をアメリカに貸してあげなさい」
・・・ってことなんですけどね。