GONG格闘技12月号

とりあえずCDをiPodに落としながら、GONG格闘技をちょっと読みました。
サイバー格闘技界の話題に遅れないように。



谷川インタヴューは、インタヴュアーの熊久保さんの理解力のひどさに、谷川の苛立ちも明らかで、ちょっとかわいそうでした。
「ファイト」の谷川発言では「ルールなんてどうでもいい、とは言ってない」とゆーことは、僕もここで指摘してた通りで、ちゃんと読めばわかることなのに、かつて編集長まで務めた人間が、ネットと同レヴェルのリテラシーしか持って無い、ってのは、読者としてちょっとショックでした。


熊久保さんは、桜庭欠場の時に、ブログでこーゆーことを書いていて、


僕には僕の考えと意見があって、その一部は誌面に出して行きたいと思う。たまたま今日、ゴン格の打ち合わせがあったので 編集部にそれは伝えた。採用されるかどうかは分からないが(というのもちょっと難易度が高いため)必ず世に出したい。僕の中ではこれが始まりだと思う。全てはそこからだ。抽象的な書き方で申し訳ないけれども、来月号に載るか載らないかが決まったら報告したい。

この谷川インタヴューが、その「採用されるかどうかは分からない」企画だったのか?
でもそれ以降、熊久保さんのブログ( http://blog.livedoor.jp/gbrkuma/ )をチェックするかぎり、特に「報告」があったよーに見えないまま、ゴン格の最新号が出てしまったわけで。
で、そのことについて一応コメント欄で僕が聞いてみてるんだけど、今のところシカトされています。
言葉を生業にする人間なら、最低でも自分の言葉には責任を持ってもらいたいところですが。
それでゆーと、桜庭欠場の時に同じくここで僕が言及したもう一つのライターさんのブログ( http://mamu4.wablog.com/ )があったんですが、「Dynamite!参戦反対」とブチ上げたこの人が、正式に大晦日でのvs秋山戦がアナウンスされたいま、果たしてどんな決着の付け方をするのかも、引き続き注目しています。



で、ゴン格では、谷川インタヴューのまた後ろに、藁谷さんとサイバー格闘技界を代表する3人による「徹底討論・ネットか、活字か、格闘技メディアの明日はどっちだ!?」とゆー注目企画が載ってて。
読んでみて、意義深い特集だと思うし個々の発言等にはすごく納得できる部分も多いんですが、谷川インタヴューを読んだ後にこれを読むと、そもそも「ネットか活字か」とゆー問題の立て方に意味があるんだろーか、とゆー気もして。
「ネットか活字か」って場合、基本的にはネットの興隆によって活字メディアが押されてる・・・とゆー前提に立ってるんだと思うんですが、でも今や格闘技を語るネットも壊滅状態だし、活字自体も先の熊久保さんに見られるようにネットレヴェルの言語能力しか持ってないしで、つまるところ「ネットも活字も同じじゃん、それ以前に『格闘技を語る言葉』そのものが死んでるんじゃないの」、てゆーか。
ネットも活字も、言葉を持たないオタクばっかになっちゃって。



で、そんな状況の中で、谷川さんを始め、格闘技関係者の人達がどんどん疲弊してて、格闘技界自体がどんどん貧しくなっている、って気がしてならなくて。
なんか、格闘技界って、もっと豊かなものだったと思うんだけどな。
格闘技自体はもちろん「肉体」なわけだけど、それを豊かにするのは「言葉」の力にしかないはずなんだけど、そこんところがすごくないがしろにされているよーな気がしてならない。