俺は、君のためにこそ死ににいく

公約どおり(?)見てきました。


や、びっくりしましたよ。
映画館入ったら、客が僕一人しかいないんだもん。
最終的にはもう一人入ってきて、2人になったみたいですが。


で、見てみたら、もっとびっくりしました。
一言でいえば「カルト映画」。
や、別に「戦中日本=カルト」なんてフトドキな意味では毛頭なく、そのC級映画っぷりが「カルト」としか言いようがなく。
この映画、事前情報をよく知らなくて、「男たちのYAMATO」とか「ローレライ」みたいな大型映画かと思ってたんですよ。主題歌B'zだし。
でも実際は「シベ超」だったとゆー。
途中から、いつか山下大将が出て来るんじゃないかと、ヒヤヒヤしましたよ。


要は、用意されたお話に、ただ画と音をハメてっただけなんですよね。
だから、なんか紙芝居みたいで、「映画」になってない。
クローズアップがほとんど無くて、状景全体が映る画角の中で役者が演技してるだけだから、画から訴えてくるものがほとんど感じられず、かといって長回しの効果があるわけでも無く。
役者だって死んじゃうよね。
あの江守徹ですら、影が薄かった。(窪塚だけ、いつも通りでよかったけど。)
編集も拙くて、「ここで切るのかよ!」と何度も心の中でツッコみましたよ。

ま、お金が無かったんでしょーかねぇ。
石原軍団総動員すればよかったのに。



「パッチギ2」vs「俺は、君のためにこそ死ににいく」、結果は、どっちも同じだな。
要するに「○○のために作られた映画」なんてダメだと。
映画作る人間なら、映画とは手段じゃなくて、目的であってほしい。