ARABAKI ROCK FES.

仙台まで行ってきた。

26日

◎ミドリ
・・・開演前、メンバー本人達が出てきて、かなり細かくモニターチェックをしていたのだが、
実際始まってみたら、ほとんどモニター前で歌ったり演奏することは無く、
あまり意味がないのではないか、と思った。
モニターチェック終了後、後藤まりこが「もうちょっと待っててね〜♪」と歌って退場し、
登場音に乗せ、セーラー服に着替えて再登場。
今日のパンツは黒。
サイドモニターから飛び降りたり、マイクで自分の頭を叩いたり、
例によって序盤からハードだったが、
圧巻は「あんたは誰や」。
ステージを降りて客席へ向かったのだが(僕のいた方と逆側なのでよく見えなかったが)、
どうやら柵が倒れて客が雪崩れを起こしたようで、
客やスタッフに説教を始めるまりこ。
そして屋根をつたって登り、最後は7メートルはあるであろうPAスピーカーのてっぺんでバラードを1曲歌ってからダイブ、
帰り際にドラムセットを破壊して終了。

個人的には今回のフェスのベストアクトであるだけでなく、
「伝説」と言ってもよいライブだったと思います。
フェスで客に説教したりPAに登ったり、なんてのは別に当たり前の光景ではあるのだが、
ミドリがすごいのは、それがすべて「音楽」になっているところ。
ステージ上では「あんたは誰や」間奏のインプロビゼーションが延々と鳴り響く中、
まりこの

「われ、女が倒れとんのになにイェーイじゃこのボケ、ゴンッ!(マイクで頭を殴る音)」
・・・鳴り響く演奏・・・
「おいスタッフ、なにボケーッと立っとんじゃ、ボケ、ゴンッ!(マイクで頭を殴る音)」
・・・まだ鳴り響く演奏・・・
・・・「あんたは誰や・・・あたしを惑わす・・・・・・♪」

と説教からおもむろに歌へと移り変わる瞬間、聴いてて鳥肌たちましたよ。
太陽の光の下、PAの上に立ち尽くして歌う姿は、まるでナウシカみたいだったし、
尾崎豊だったら骨折したであろう高さからの飛び降りも、
ダイブというよりは、むしろ投身自殺だった。


センダイガールズプロレスリング
・・・ミドリのステージからの帰り道の途中にリングが組んであって、仙女のプロレスをやっていた。
野次馬含め500人以上は集まった観客は、客層がプロレスファンでなくロックファンなので、
選手入場曲でOi!Oi!と拳を振り上げるは、ロックアップの瞬間から「しぼれ〜!」「落とせ!」の合唱が始まるは、妙な盛り上がりを見せる。
雰囲気としては、初期のハッスルハウスみたいな感じ? 客席主導でコール&レスポンス(・・・ってレスポンスは無いんだが)で盛り上がってゆくとゆー。
で、プロレス初見の女の子たちが
「(ドロップキックみて)痛そ〜」とか
「(リングアナ見て)あのパンチ、蝶ネクタイしてゴング叩いてるよ」とか
「あのPA係のハゲ、にぶくね?(ひどい言われようの新崎人生・・・)」とか。
全3試合。
仙女は初めて見ましたが、みんな背が小さいですね。
里村明衣子はいなかったけど、そーゆーもんなんでしたっけ。
最後はアジャコング仙台幸子と戦って、場外乱闘やって終わり。
かなり盛り上がりましたが、あれがプロレス復興に繋がるかっつーと、そーゆーわけでもないんだろうなぁ。


◎Theピーズ
・・・最近のフェスでは、結構ガラガラのことも多いピーズですが、
今回は、ホルモンのファンたちによる場所取りのせいか、ぱっと見、お客さんの数も多く、
はるもゴキゲンそーでよかった。
「バカになったのに」もやったし。
ピーズは、とにかくはるが今でも元気にやってることが確認できればいーや。


ストレイテナー
・・・何度か見てるけど、今回で痛感したのだが、
テナーって、どこがよいんですかね?
ビークルみたいなポップさがあるわけでもなく、かといってエルレみたいな天然も、ホルモンの図太さもなく。
何でこんなに人気あんのか、よくわからない。


◎THE HELLO WORKS
・・・スチャダラパーロボ宙にSLY MONGOOSEによるユニット。
アウェイな中、BOSEが頑張ってた。
ラストは例によって、ハナレグミ永積タカシが加わっての「今夜はブギーバック」。
渋谷系アンセムの中では、今でも生で聴ける数少ない貴重な曲の一つであるブギーバックだが、
なんで最近のnice vocalパートは、永積にしろワタナベイビーにしろ、あーゆーちりめんビブラートの人が歌うことになってるんだろうか。
小沢のあのノンビブラートには、誰がどーやっても勝てないからなのか?
オザケンのあのノンビブラートを歌えるヴォーカリストとゆーと・・・
やっぱ小山田しかいないかなぁ・・・。


マキシマムザホルモン
・・・なぜか今回のホルモンはセカンドステージで、流石にパンパンに集まってぎゅうぎゅう詰め。
ライブは、ほとんど伝統芸能だな。
「恋のメガラバ」で終わるセットリストにしろ、
「三度の飯より、めしが好き〜」「麺カタこってり」とかのコール&レスポンスにしろ、
ナヲちゃんの歌や自己紹介のMCネタにしろ、
最近のフェスではずっと変わりばえせず。
ま、新作出来てないからしょーがないのかもしれんが、
どーなんだろーね。


◎BOOM BOOM SATELLITES
・・・客の年齢層が高い。


銀杏BOYZ
・・・しょっぱなから「光」を延々10分以上やって、いい加減やんなっちゃって、
雨も強くなってきたし、帰りました。



27日

勝手にしやがれ
・・・もっと攻撃的なライブをする人達かと思ってたが、案外正統的でした。


◎髭(HiGE)
・・・1曲目を延々15分くらいやってたせいでか、
なんか消化不良のライヴ。


みちのくプロレス
・・・人だかりがすごすぎてリングが見えず、
あきらめてサスケ・ポーチを買っただけで帰った。


◎ACIDMAN
・・・エルレ・ファンの場所取りにもめげず頑張ってたと思う。


◎ELLEGARDEN
・・・本人達によるモニターチェックから、引っ込まずにそのままプレイ。
これはよかった。
例によってモッシュの嵐。
立ってるだけで足を踏まれて大変なので、
まわりと同じタイミングでピョンピョン跳ねて、踏まれないようにしました。
ファンの態度含めいろいろ言われるエルレガーデンですが、
細美は機嫌よかったみたいだし、
今回はよかったと思うけどな。


◎ORIGINAL LOVE
・・・今も生で聞ける数少ない渋谷系アンセムの1つ(笑)「接吻」で始まり、
「AS TIME GOES BY」あたりの往年の曲もやって、かなりノリノリ。
田島も、それほど引き篭もりっぽくなってなく適度にシェイプされてて調子よさそうだったし、
一安心。


エレファントカシマシ
・・・宮本、なぜか異様にカミカミ。
ユーミンの「翳りゆく部屋」を歌ってたのは、合ってましたね。



天気は雨が降ったり東北で寒かったりで厳しかったですが、
ところどころで桜が舞い落ちてきたりで、
雰囲気よかったです。