桜庭和志「独創力」

昨年末に買ったまただったが、ようやく読んだ。


とりあえず、なんで今、この本が企画〜発売されたのかが、
よくわからない本だった。


タイトルからなんとなく、
中村俊輔の「察知力」や、
遠藤保仁の「自然体」のよーな、
アスリート哲学の新書路線を狙ってるのかなー、とも思ったが、
そもそもサイズが新書ではないし、
内容も特に、桜庭ならではの哲学を抽出しているわけではなく、
ただたんに漫然と、子どものころから現在までの人生を振り返ってるだけで、
だったら藤本かずまさが「ぼく」の続編を書きゃいーじゃん・・・
としか思えないっつーか。


タイミング的にも、
別に今って、
ことさら、桜庭の足跡をまとめる必然性のある時期だとも思えず。


じゃ、深い話が出てるのかとゆーと、
高田との間とかは、妙に遠慮した記述になっていたりするわけで、
その辺を突っ込んでるわけでもなく。


個人的には、
美濃輪戦の後にリング上で何話してたのかなぁ、
とゆー長年の疑問が若干晴れた、とゆーのはあるけれど、
それくらいで。



なんか、今、本を出さなきゃならなかった特別な理由でもあったんだろーか・・・
とか勘ぐってしまうくらい、必然性が感じられないよーな本でございました。