サッカー 日本vsインド

しかしみんな言ってるけど、つまんない試合でしたねー。
まるで、小路vsジュアン・モットとか、小路vsジョン・レンケンとか、小路vsヘルマン・レンティングとか・・・って感じで。




オシムになって思うのは、「人」に注目がいかなくなりましたね。
例えば2点とった幡戸とか、もちっと注目されてもよさそうなもんだけど。
大黒なんて2点とっただけで一夜でHEROになったことを思うと、まもちろん消化試合とW杯予選で重要度の違いはあるわけですが。

日本のサッカージャーナリズムって、やっぱ「Number」式の選手ドキュメンタリーがまだまだ人気で、サッカーの魅力そのものや戦術を批評するものはまだそれほど発達してないてゆか。
でも、オシムのサッカーは「ポリバレント」うんぬんに代表されるよーに、人が固定化されないから、視線が「人」に収斂しないのかなんなのか。
これまで、中田ヒデや俊輔等の選手に付くことによって特権を確保してきたスポーツライター達はどーするんだろ、とか。



前にPizzicato Fiveの小西が言ってたけど、音楽も、ボブディランの登場とクロウダディの発刊から、「音楽=人間性」と捕らえられるよーになって、音楽そのものが批評されず、それを作り歌っている人ばかりが語られるよーになってしまった・・・、ってのも似てる現象かもしれませんが。




とは言っても、サッカーも音楽も、戦術や音楽理論だけで作られているわけではなく、まぎれもない「人間」によって作られていることに間違いは無いわけで。
今のオシムは、戦術を浸透させているよーで、巻や遠藤や啓太や阿部を、人として一回り上のレヴェルにステップアップするための投資をしてるよーにも見えて。





今後、オシムによって、サッカーが、そして日本の批評が、「人」方向に振れるのか、競技そのものを語れる方向に振れてゆくのか。