PRIDE海外進出の可能性

そもそもスポーツとゆーものは国境を越えたものであって、しかも究極の戦いである総合格闘技は肉体言語として普遍的なものであるはずで。
(例えばWWEを「言葉のプロレス」と評することもありますが、つまり「プロレス」は本来「言葉ではないもの」であるはずだと。)



でも、PRIDEが海外進出うんぬんでこれだけ騒ぐとゆーことは即ち、今の総合には国境があるとゆーことの逆説的な証明なんですな。
つまり、純粋な肉体言語の上に、実際の言語なり文化やナショナリティや人種が乗っかって、今の総合は成立していると。


さて、この手の海外進出バナシで思い出されるのが、日本の音楽シーンで。
これまで多くの日本のミュージシャンが、海外進出を目指しては失敗したり成功したりしてるわけですが、音楽も本来は表現としてユニヴァーサルなものなはずなんですが、その上に言葉が乗ったりフロントマンの人種差があったりして、国境が出来ると。
「言葉で表現できないもの」を求めて音楽を始めたはずなのに、言葉の壁が音楽をはばみ、ロックスターはセックスシンボルの役割を求められる。



さて、海外進出したミュージシャンを思いつくままに挙げてみますと、
坂本九
・Pink Lady
・サディスティック・ミカバンド
矢沢永吉
喜多郎
・こどもバンド
YMO
ラウドネス
・フランクチキンズ
少年ナイフ
ブルーハーツ
Pizzicato Five
コーネリアス
UTADA
Puffy

・・・ってとこですか。


傾向としては、日本のビッグネームが海外向けに仕様変更をしては失敗(Pink Lady、永ちゃんUTADA)してる一方で、言語を必要としない音楽(テクノやヘヴィメタ)だったり、もしくはジャパニーズ・キッチュだったり(フランクチキンズ)が売れてるとゆーか。


今回のPRIDEは、この中だと、永ちゃんアメリカ進出に近いか。
ファンの信心ぶりから、アメリカ仕様になった時の期待と不安、ついでに仲間内のゴタゴタや借金だの裁判だのうんぬんまで含め。


(続くつもり)