KID

KIDのアマレス挑戦、
スポーツニュースでしか見てないんだけど、それを見たかぎりでは、
なんかKIDらしくないなぁ、
ってな印象。


KIDの特徴って、
例えばvs元気戦で、パフォーマンスで入場してくる元気の入場曲に合わせて、リング上で踊っちゃうよーな天然さに象徴されると思うんだけど、
ニュース映像見るかぎり、なんか余所行きみたいな、借りて来た猫みたいな空気で、
元気戦みたいな相手を飲み込んでしまうオーラは、無かったよーに思う。
減量のせいなのかもしれないけど。
(ま、それでも1回戦突破〜ベスト8と、最低限の結果を出してるのはスゴイと思うけど。)



KIDは、桜庭なり魔裟斗なり武蔵なりに並ぶ、日本の格闘技界のスターだとは思う。
特に、ジャニーズの落ちこぼれに過ぎなかった田中聖を、一番売り上げグループ=KAT-TUN繰り上げno.2にまで価値を上げさせた、
あの新しい美的スタイルってのは、
桜庭のプロレスラー的価値観や、魔裟斗のヤンキー的価値観とはまた異なる、別の次元へと進めたと思う。



が、KIDが他と違うのは、なんか「軽い」ところとゆーか。
かつての桜庭がPRIDE背負ってたり、魔裟斗がMX背負ってたり、武蔵がK-1日本勢を背負ってたりするのに比べて、
KIDは簡単にHERO'Sを捨ててしまえる、とゆー。
で、それは逆に言うと、
その分ファンからの思い入れがしずらいとゆーか、
なんか「泣き」の魅力がKIDには無いんじゃないかと思うんです。



最近の桜庭の試合なんか、涙なくしては見られないし、
武蔵が準優勝した時も、魔裟斗が初優勝の時も、涙を流していた。
でもKIDは、トーナメントに優勝しても、あっさりしたものだったし、
今までのKIDの歴史でも、「泣き」ってあんまり記憶にない。
(パーリングの時は泣いてたっけ。でもあれは「泣き」じゃなくて、駄々っ子だろう。)



それで言うと、今度のアマレス五輪挑戦は、
KIDにとって初めての「泣き」になるかもしれない。
これを経て総合に戻ってきた時のKIDが、果たしてどう変化していることだろうか。