ジェロ「カバーズ」

カバーズ

カバーズ


ジェロがデビューしたころ、
公式ホームページのファンのコメントで、
「黒人だからといって差別しないで、ジェロ君の歌を聞いてほしい」
みたいなのがよく載ってたんだけど、
じゃそーゆー人達は果たして、
北山たけしや岩出和也や山内惠介や黒川真一郎や竹島宏なんかの歌を、差別しないでちゃんと聞いてるんだろーかと。


つまりは、
「演歌」だとゆーだけで基本的に差別されて聞かれない世の中で、
ジェロは、黒人であることによって差別されずに、聞かれることが可能になったわけで。


で、氷川も北山も竹島も差別せずに聞いてる俺様が、ジェロについて言わせてもらうと、
ジェロは素晴らしい!
てゆか、今の演歌はほとんど批評に値しないんだよな。
たぶん今出てる演歌って、弦哲也水森英夫の曲で8割くらいを占めてて、ほとんど競争も革新もない状況で。
その中で、とにかく宇崎竜童の曲をヒットチャートに乗せたことだけでも、評価に値すると思います、ジェロは。


さて、アルバムでは「演歌」だけではなく、
君恋し」や「さらば旅人」のよーな「歌謡曲」も歌ってるんですね。
それこそマーティー・フリードマンなんかも参加して。
これは言わば、
「『J-POP』時代の視点から照射した、『歌謡曲』」
なのである。


ここで問題なのは、
そもそも「演歌」って何?
「歌謡曲」って何?
「J-POP」って何?
ってことになるわけなのだが。


(つづく)